RedmineStudio 設定① -全般、スケジュール、カレンダー-
はじめに
RedmineStudioの設定の解説その1です。
設定の解説は設定画面のタブごとに行っています。
本記事では、以下の設定の解説を行っています。
- 全般
- スケジュール
- カレンダー
設定の保存、インポート、エクスポート
画面左下の「」をクリックして設定画面を開いてください。
保存
設定が完了したら「OK」ボタンをクリックしてください。
設定によってはアプリの再起動が必要になる場合があります。
インポート
設定を外部のJSONファイルから読み込むことできます。
「インポート」できるのは、後述の「エクスポート」機能を使って出力したファイルのみです。
RedmineStudioでは、設定のタブごとの個別の「インポート」と、設定全体を対象としてまとめて実施する「全体インポート」の二種類を用意しています。それぞれのタブの個別の「インポート」ボタンでは、そのタブの設定のみがインポートされます。一方、設定画面左下の「全体インポート」ボタンでは、すべてのタブの設定がまとめてインポートされます。
「全体インポート」はどのタブを開いた状態で行っても構いませんが、個別の「インポート」に関しては、それぞれの対応したタブを開いた状態で、対応したファイルを選択して、実行する必要があります。
エクスポート
設定を外部にJSONファイルとして保存することができます。
「インポート」と同様に、設定のタブごとの個別の「エクスポート」と、設定全体をまとめて対象とする「全体エクスポート」の二種類を用意しています。それぞれのタブの個別の「エクスポート」ボタンでは、そのタブの設定のみがエクスポートされます。一方、「全体エクスポート」ではすべてのタブの設定がまとめてエクスポートされます。
この「インポート」「エクスポート」機能を使用することにより、チーム内などで設定を共有し、素早く展開することができます。また、パスワードなど一部の設定は「インポート」と「エクスポート」の対象外となっておりますので、ご了承ください。
設定
重要な設定に関しては「*」を表示してあります。
全般
言語、URL、ユーザ名、パスワード*
「言語」と、「URL」「ユーザ名」「パスワード」の3つの設定を行ってください。
これらの設定は必須項目となっています。
「ユーザ名」と「パスワード」は、インポートとエクスポートの対象外です。
- URL
RedmineのトップのURLを設定してください。 - ユーザ名
ログインIDを設定してください。
実際にRedmine内で表示される名前ではなく、ログインするためのIDです。 - パスワード
Redmineのログインするためのパスワードを設定してください。
システム管理者のAPIアクセスキー
システム管理者の権限を持つユーザのAPIアクセスキーを設定してください。自分のアカウントに権限がない場合、権限を所持している他の人のAPIアクセスキーを入力してください。
この設定は必要に応じて行ってください。主に、ユーザの情報を取得するために使用され、入力画面で他人の作業時間の入力状況も確認したい場合に、設定する必要があります。
「システム管理者のAPIアクセスキー」は、インポートとエクスポートの対象外です。
Basic認証
Redmineが稼働しているサーバがBasic認証を行っていた場合、チェックを入れ、それぞれの設定を行ってください。Basic認証を使用していない場合、この設定は不要です。
これらの設定は、インポートとエクスポートの対象外です。
- APIアクセスキー
自分のAPIアクセスキーを設定してください。
ここには必ず自分自身のAPIアクセスキーを設定する必要があります。前述の「システム管理者のAPIアクセスキー」とは異なる可能性があるので注意してください。 - Basic認証のユーザ、Basic認証のパスワード
Basic認証に使用するユーザ名とパスワードを設定してください。
スケジュール
始業時間やそれぞれの時間帯の区分など、一日の中の時間に関する設定を行います。
入力単位(分)*
作業時間の入力する単位を5分~30分の範囲で設定してください。
一日の開始時刻、業務開始時刻*
「一日の開始時刻」と「業務開始時刻」を設定してください。
「一日の開始時刻」は日付の切り替わる時刻です。また「業務開始時刻」は表示範囲の開始時刻となります。デフォルトでは、それぞれ、5:00 と 9:00 が設定されています。
フレックスタイム制を使用
フレックスタイム制を使用するかどうかを設定してください。
有効にすると、以下の時間設定において、コアタイムかどうかの設定を行うことができるようになります。これにより、残業時間などを計算する際にそれを反映した形で行うことができます。
時間設定
以下の設定を各時間帯に対して行ってください。
設定行の追加や削除は、右の「+」ボタンや「ー」ボタンで行えます。
- 開始、終了
時間帯の開始と終了を設定してください。
デフォルトでは、1時間ごとに設定が区切られていますが、同じ設定を行う場合、9時~12時のようにまとめて一つの設定とすることができます。 - 色
入力画面の左の時刻表示部分の背景色を設定してください。 - 入力チェック
作業時間をRedmineに登録するときの規則を設定します。これらの設定は、開始と終了で設定した時間帯に、作業時間が入力されているかどうかに対して、判定が行われます。以下の中から一つを選択くしてください。- 無し :デフォルト
- 必須 :入力されていないと登録ができません
- 推奨 :入力されていなくても、登録自体は可能ですが、警告が表示されます
- 禁止 :入力されていると登録ができません
- 非推奨 :入力されていても、登録自体は可能ですが、警告が表示されます
- 定時内
チェックした時間が通常の労働時間として扱われます。
定時外(例えば 18時以降)や休憩時間(例えば 12時~13時)などはチェックを外してください。また、時間設定がなされていない時間帯については、すべて定時外として扱われます。 - コアタイム
上記の「フレックスタイム制を使用」を有効にした場合のみ表示されます。
チェックされた時間がコアタイムとして扱われるようになります。
カレンダー
週単位や年単位で休みの設定などを行います。
稼働日*
それぞれの曜日を稼働日として扱うかどうかを設定してください。
稼働日に設定されなかった曜日に入力された作業時間に関しては、スケジュール設定の「時間設定」に関わらず、時間外として扱われます。
休日の設定
稼働日に関して特別な設定を行いたい日付を選択してください。
「稼働日」の設定で、稼働日と定められた日付が選択された場合、その日は特別な休日として扱われます。逆に、休日として定められた日が選択された場合、その日は特別な稼働日として扱われます。
祝日やそれぞれの会社特有の休みの日を反映したり、工場の都合などによる特別な稼働日を反映したい場合、本設定をご利用ください。
特定の件名の予定を休暇に設定、特定の分類の予定を休暇に設定
これらはOutlookに登録された予定の件名や分類を参照して、その予定が存在する時間帯を定時外(=休み)として扱う機能です。デフォルトでは無効となっているため、使用する場合、チェックを入れて有効にしてください。
本機能が有効になると、設定された件名や分類名を持つ予定があるかどうかを判定し、その予定があった場合、その時間帯を定時外として扱います。本機能は、個人の休暇を予定表から判定して、それぞれの処理に反映しようというものです。
例えば「特定の件名の予定を休暇に設定」の「件名の形式」に“休暇”と設定されていたとします。そして、3/19 の 9:00-12:00 に“休暇”という件名の予定が入っていた場合、この 3/19 の 9:00-12:00 は定時外(=休み)として処理されます。この場合、午前休となりますが、全休として設定したい場合、“休暇”の予定を 9:00-17:30 といった風に調整してください。
分類に関しても同様に設定ができ、その予定が存在する時間帯を定時外に設定できます。分類の場合は、分類の名前を判定に使用しています。
また、「件名の形式」と「名前の分類の形式」のどちらに関しても、正規表現が使用できます。例えば、「件名の形式」に“休暇|代休”と設定すると“休暇”または“代休”という件名を持つ予定が対象となります。
さいごに
これでRedmineStudioの設定の解説その1は終了です。
他の設定は以下のリンクをご覧ください。
- 設定① -全般、スケジュール、カレンダー-
- 設定② -作業分類-
- 設定③ -予定項目、チケット一覧-
- 設定④ -ユーザ一覧、データ出力-